EGUCHI RI ROASTERY

デリーモ ショコラティエシェフ

江口焙煎処

インドネシアで偶然見つけた最高品種の果実。

とっても色鮮やかで美味しそうな見た目の果実ですが、これはコーヒーの実。コーヒーノキから採れる果実で、サクランボに似ているためコーヒーチェリーとも呼ばれています。この果実の種の部分がコーヒー生豆となり、それを焙煎することで見慣れた茶色いコーヒー豆となるのです。
コーヒーはもともと果実なので、フルーツのテイストを持っているんです。

この最高品種の果実を見つけるまでのストーリーを語る上で、幸せを運ぶ鳥の話を避けて通るわけにはいきません。その鳥の名前は、バリ・ジャラク(Bali Jalak,Leucopsar rothschildi)バリ島固有種の野鳥で、姿がとても美しい為にペット用として乱獲され激減、現在も棲息環境の悪化に伴って、野生に生息されている個体は少なく、絶滅危惧種となっています。

コーヒーの果実の味ってどんな味か知っていますか?

自然リサイクル農法  バリ島手摘みの完熟コーヒー

幸せの鳥が出逢わせてくれたこの果実。実はアラビカ種の原種でした。
アラビカ種?原種?となりますよね。僕もそうでした。

そこで調べてみると、アフリカのエチオピアが原産と言われるアラビカ種は他の品種に比べて風味と味わいに優れると言われ、生産量はコーヒー生産量の6割にもなります。

しかし、病気に弱く、収穫量が少ないため、栽培が難しく育てるのに手間がかかり、品種改良が盛んな品種です。
コーヒー豆を販売しているお店が扱っているのはほとんどこちらの品種だと言えるでしょう。

世界中を探しても品種改良されていない原種は、ほぼ存在していません。

まさに、幸せの鳥バリジャラクが運んでくれた奇跡の出会いでした。
コーヒーのことは詳しくはないですが、直感でデリーモのスイーツとの相性の良い最高のコーヒー
ができると思いました。

自然リサイクル農法とは?

化学肥料、化学殺虫剤を使用せず、コーヒーチェリーの皮や果肉を発酵させて堆肥にしています。コーヒー農園内には背の高いカカオやバナナの木を植えて日陰を作り、コーヒーの木を日焼けから守って豊かな香りと味わいを育んでいます。こうしたシェードツリーを植えることで、耕作面積は狭まりますが、自然には優しい栽培方法となっています。

パティシエ、ショコラティエ流の珈琲焙煎

あのフルーツとして食した時の感覚。あの味がこの豆が持つ最高の風味だと考え、それに少しでも近い味わいを引き出す。
焙煎しては、丁寧に挽き、ワインのように香りを確かめ、少量口に含んでは、ショコラやスイーツとのマリアージュの余韻までを想像する。